1962-08-24 第41回国会 衆議院 文教委員会 第3号
われわれは子供のときに基本的な人格、つまり教育その他の場において与える以前における家庭教育、つまり人格の第一次形成時代が五、六歳くらいまでに終わると言われておりますが、その時分の家庭教育というものが戦後において家庭の封建制打破の名のもとにほとんど行なわれなくなっておる現状、また学校においても新しい教育として、従来の学校での道徳教育が行なわれておらない。
われわれは子供のときに基本的な人格、つまり教育その他の場において与える以前における家庭教育、つまり人格の第一次形成時代が五、六歳くらいまでに終わると言われておりますが、その時分の家庭教育というものが戦後において家庭の封建制打破の名のもとにほとんど行なわれなくなっておる現状、また学校においても新しい教育として、従来の学校での道徳教育が行なわれておらない。
(拍手) 第三番目に農林大臣に、農村の封建制打破と生活改善に対してお伺いしたいと思います。農林大臣は、官僚によつて壟断されている自由党政府内において、比較的下情に通じた大臣であるといわれておりますから(笑声)農村における婦人の地位が、いまだに封建的奴僕にひとしい生活であるということを御承知と信じます。農村の婦人は、現在野ら仕事、炊事、育児、裁縫などの二重、三重の負担にあえいでおります。
苟くも農村の封建制打破に関する限り、連合軍総司令部の態度は農民解放指令の線で一貫しており、その緩和や讓歩の様子は聊かも見られないのであります。
問題は土地改革においても、それは地主という個人が悪いのではない、地主という個人をいぢめるのでは決してないので、小作制度という一つの封建制度を打破するという所に飽くまで我々の指導精神があるのでありまして、土地改革はいわゆる農村の封建制打破であつて、個人の地主に何も恨みを持つたり、個人の地主をどうこうということでないことはしばしば私の申上げておる所であります。